何事も一次体験が大事!でも私も初めてのおたまじゃくしからカエルになるまでの飼育。わからないことがたくさんあるので、調べてまとめました。幼児への知育ポイント付き。
目次
おたまじゃくしは、どんな容器で飼えばよい?水槽が必要?
手持ちの容器で大丈夫!
おたまじゃくしを飼うのは、金魚鉢や虫かごで大丈夫です。アマガエルやトノサマガエルならぬるい水を好むので日当たりの良い場所においてやります。直射日光があたらないようにします。採集してきた公園でもおたまじゃくしは結構生ぬるい水の中にいました。
どんな環境にしてあげたらいい?
おたまじゃくしを入れる水は、最初は元々いた場所の水を汲んできましょう。水はあまり深くしません。卵の場合で5から10センチ、おたまじゃくしなら5センチ以下で大丈夫です。田んぼの浅さと同じと考えて大丈夫です。
底には泥か砂を敷きます。砂か石で傾斜を作って、陸地も作っておきます。おたまじゃくしに前足が出たら陸に上がり始めるので、この陸地がないと、おたまじゃくしのえら呼吸からカエルの肺呼吸に変わる時に、おぼれてしまうおそれがあるからです。
水について。水替えは必要?エアーポンプはいるの?濾過器は?
水は汚れやすいので、3日ごとに半分ずつ取り替えます。取り替えなくて水中が見えないような水でもたいていは生きているようですが、室内で飼う場合には取り替える方が見栄えもよく、なにより観察しやすいです。
熱帯魚を飼うときのような、エアーポンプや濾過器は必要ありません。
水を汲んでくる
おたまじゃくしが元々いた場所の水を汲んできたり、近くに田んぼや用水路などがあれば、そこの水を少しいただいてくるのも良いでしょう。
田んぼなどでは、農薬を撒いている時期もあるかと思うので、注意が必要です。
カルキ抜きした水道水を使用する
水道水を使うこともできます。が、必ずカルキ抜きをしましょう。カルキ抜きの方法はいくつかあります。急ぎ具合やご家庭の事情に合わせて一番やりやすいものを選んでください。
どうしてカルキ抜きが必要なの?
カルキとは塩素のことで、プールの消毒などにも使われている、水の中の細菌を殺すためのものです。
市町村や季節によって濃度は違いますが、水道水に塩素を入れることは法律で決まっているので、日本国内のどこへ行っても水道水には塩素が入っていることになります。
水道水に含まれる塩素は人間にとっては非常に微量なため飲んでも無害とされていますが、おたまじゃくしや金魚など小魚はエラ呼吸な上に体も小さく、また塩素に対する抵抗力が弱いので、カルキ抜きしていない水道水に入れるとすぐに弱ってしまいます。
カルキ抜きの方法
①:時間があるなら、汲み置き
ボウルなどに水道水を汲み、日当たりの良い場所に2日くらい置いておくと、カルキ(塩素)が抜けます。
②:急ぐ場合は、沸騰させる
沸騰したら、そのまま10分間沸騰させ続けます。そのあとは常温になるまで置いておけば使えます。
③:簡単なのは、薬剤を使用
水槽の塩素を中和する薬剤が市販されているのでそれを使ってもいいでしょう。小さなお子さんがいるご家庭には薬剤はおすすめしません。
④:浄水器があればそれで大丈夫です
浄水器でカルキが抜けるので、浄水器を通した浄水を使えば、面倒な汲み置きや沸騰の必要もありません。
我が家では、浄水器を通した浄水をさらに汲み置きして室内で天日に当てて放置しています。
おたまじゃくしのエサはなに?
おたまじゃくしは雑食なので、ごはんつぶ・かつお節・パンくず・ゆで卵などを細かくちぎって入れてあげます。金魚やメダカのエサでも大丈夫です。入れ過ぎると水が腐りやすくなるので注意が必要です。
カエルは肉食なので、足が生えてきてカエルに近づいてきたら、昆虫や動物性のエサを増やします。
ポイントは与える量で、水質悪化しないように、食べ残しは早めに取り除いたり、1回量は少なめに回数多く与えることです。
狭い水槽に何匹もいても大丈夫?
飼育密度が高いと、十分な量のエサを与えていても共食いをしてしまいます。
自然淘汰現象なのですが、共食いをすると尻尾を残す習性があり、残った尻尾は水を腐らせる原因になってしまいます。
そのためにも、狭い水槽なら適した匹数で飼育して共食いさせないようにしましょう。
我が家の虫かごにはちょっとおたまじゃくしが多かったかもしれません…。5~6匹で良かったかも…。
子どもがおたまじゃくしを触りたがる!触っても大丈夫?
おたまじゃくしは、網ですくうだけで死んでしまうものもいるので、水替えの際には、コップなどですくい直接触れないようにしましょう。
36度前後もある人間の体温は、おたまじゃくしにとっては危険な温度なので、なるべく直接触れることは避けましょう。
何日でカエルになるの?
おたまじゃくしは、飼育時の水温にもよりますが、早ければ2カ月で「変態」が起こります。
後ろ足が生えて、前足が生えるまでの期間は、早ければ1週間です。更に、前足が生えると最短で1~2日で尻尾を吸収していき、いよいよ上陸です。
尻尾がなくなると、おたまじゃくしは水中では溺れてしまいますので、陸地が必要となります。
カエルになってからも飼える?
カエルになると、生きたエサしか食べなくなるので、生きたエサを用意できない場合は元いた場所に戻しましょう。アマガエルなら庭でも大丈夫です。
知育ポイント
水槽の準備なども、子どもと一緒に整えましょう。ひとつひとつ、理由を説明してあげるとちゃんと聞いてくれます^^
絵本で読んだことがあるから頭では知っているとはいえ、
「おたまじゃくしに後ろ足が生え、前足が生え、カエルになっていく」のを目の当たりにするヒーがどんな反応を示すか、とても楽しみです^^
えら呼吸から肺呼吸・皮膚呼吸に変態するのも本当に不思議ですよね。自分の目で見るのが一番です^^
あとは、毎日のエサやりがかりと観察。
今朝も、ヒーは起き抜けにおたまじゃくしのところへ。「もう、着替え終わって遊んでるよ!!」と笑っていました^^
お絵かきをするのも良いですね。
真ん中のはやたら長いしっぽがついていて、ボスのようです^^
追記(2017年4月22日):
無事に、まずは1匹、カエルになりました^^
しっぽがだいぶ短くなり、壁に登ったりするようになりました。このままおたまじゃくしの色なのか、緑色になるのか、不明です^^;
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↓今からでも間に合うと思います!こちらの記事をご参考にされてみてください^^
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↓カエルの絵本はこちらの記事で年齢別にもっと紹介しています。
>>>【カエルの絵本】卵からおたまじゃくしを経てカエルになる神秘