「すごろく」は子どもが楽しみながら数や数字に親しめる知育遊びです。複数の人数で遊ぶ中でルールのある遊びを覚え、社会性も育ちます。ヒーは数字も1対1で数えられるようになったし、お正月に実家でじじばばや5歳の従姉と「すごろく」で遊べたら楽しいな、と思い、ちょうど良い「すごろく」が手に入ったので、教えてみました。
目次
子どもに伝えたい日本のお正月の遊び「すごろく」
もともと、すごろく(双六)には「盤双六」 と「絵双六」の2種類がありました。
■「盤双六は」1対1で対戦し、将棋盤のような双六盤の上でサイコロに従って多数の駒を動かすゲームで、その名の通り双方に6つのマス目があります。西洋版の盤双六が「バックギャモン」というゲームです。
■この盤双六と区別するためにお馴染みの双六を「絵双六」といいます。絵双六のルーツである極楽浄土への道筋を現した「浄土双六」から、やがて東海道五十三次を進んでゆく「道中双六」や「出世双六」が江戸時代に人気をよび、お正月などに親しまれるようになります。
サイコロをふってコマを進めるだけのシンプルなルール、勝敗は運次第、何人でも参加できることがお正月の団欒にぴったりで、その年の運だめしにもなります。
幼児へのすごろくの教え方・遊び方
子どもにとっておそらく初めてのボードゲームになります。できるだけ簡単なものから始めて、大勢で遊ぶと楽しいな、という気持ちにさせてあげましょう。
まずはマス数の少ないもので遊ぼう
あがりまで長いと小さい子供は飽きてしまうので、マス数が20以下くらいのもので始めましょう。できれば幼児用の「すごろく」で、すべてひらがなで指示が書いてあるものが最適です。無い場合はぜひ、手作りしましょう。
「すごろく」の遊び方
- じゃんけんをし、勝った方からサイコロを振る…2~3歳児になるとできるようになるじゃんけん。すごろくで遊びながらじゃんけんの練習もしましょう。
- 出たサイコロの目の数だけ、マス目を進む…サイコロの目をヒー(3歳0カ月)に声に出してもらっています。始めの頃は、「1、2、3、4、5…5!」といったように点が何個あるかいちいち数えていましたが、5回遊び終えた頃には、サイコロが止まった瞬間に「5!」と直感的に数が読めるようになりました。
マスを進む時も、「1、2、3、4、5!」と声を出しながら1つずつ駒を動かすと良いです。1対1対応の訓練になります。
1対1対応というのは、例えば、ケーキとお皿はどちらが多いか知りたければ、お皿にケーキをのせていき、最後に余りの出た方が多いことがわかります。そしてもし余りが出なければどちらも同じということになります。すごろくで言えば、1つのマス目で1、次のマス目で2、と進めるかどうか、ということです。数の概念が未熟だと、1つのマス目で1、2、次のマス目で3、と言うように1対1で対応せずに進んでしまいます。
- 止まったマス目に書いてある指示通りに動く…ヒーはひらがなが読めるので、指示も自分で喜んで読んでいます。どんな指示が書いてあるかワクワクしながら読むので、とても意欲的に読もうとします。
- 先にゴールに着いた方が、勝ち…「あがり!」と言うことも教えます。
遊んでみたらちゃんとルールも理解し、大盛り上がりでした。しかもなんと5回遊んでみて、4勝1敗でヒーの勝ちでした…!運勝負ですから、年齢・経験関係なく対等に戦えますね。
負けず嫌いな子へ贈る「魔法のことば
じゃんけんで負けたり、遊びで負けたりすると泣いたり怒ったりする子、いますよね。負けず嫌い、それはそれでとても良い性格です。でもこれから保育園や幼稚園や小学校へ行くにあたり、負けることも多々あります。そのたびに泣いたり怒ったりするのは、はっきり言って損です。
負けた時、悔しかった時には、「ざーんねん!」と言ってみましょう。気分が切り替えられて、じゃあもう一回勝負だ!次はこうしてみよう!と前向きな気持ちになれます。できるだけ小さい頃から、負けた時には「ざーんねん!」と声をかけてあげるようにしてください。親が負けた時にも手本として「ざーんねん!」と声に出しましょう。子どもも(こういう時には「ざーんねん!」なんだなぁと)真似してくれます。
ちなみに、私が負けて残念がっていたらヒーに「ざーんねん!」と慰められました。ありがとw。
市販のおすすめ「すごろく」
せなけいこさんのおばけのすごろくです。すごろくの裏がおはじき遊びになっていたり、サイコロも手作り用のキットが入っています。
恐竜好きな子どもには、こちらがおすすめです。黒川みつひろさんの緻密なイラストが印象的です。子どもの興味のある分野のすごろくを選んであげると遊びの吸収力が段違いに上がります。
小学校入学前後の子どもには、交通安全の勉強にもなる「交通安全すごろく」や1年の行事が網羅されている「1年のぎょうじすごろく」がおすすめです。遊びながら知識が増えて一石二鳥です。
算数が得意な子にするには?
算数・数学絡みの記事が増えてきたので、私がヒーに実践していることを少しわかりやすくまとめてみました。今のところまだ幼稚園入園前の3歳3カ月なので、本当に算数が得意になるか未知数ですが^^; ご参考までにご覧ください。