小学校に上がると国語の授業で必ずある「音読」。音読をやるのは小学生からでいいのでしょうか?ひらがなが読めるようになったらもう始めても良いのでは?と思い、3歳前から毎日音読を実践しています。
音読すると、どうして良いの?
音読をする事で、「目」で文を追い、「口」を使って発声し、「耳」で聞いて理解します。これで自然と文章の内容が頭に入ってくるのです。
視覚と聴覚の両方からインプットされるので、記憶の定着にも良い気がします。
幼児の場合は特に、声がしっかりし、滑舌が良くなるのも実感しています。名文を読むと語彙も増えます。
実際に「ずいぶんしっかり話すね」「ボキャブラリーが多いね」とよくほめられます。
先走って買ったものの…
北原白秋の「五十音」のいくつかを知っていたので、「あめんぼ あかいな あいうえお」「なめくじ のろのろ なにぬねの」など、部分的に暗唱していたらヒーもいつの間にか覚えてしまったので、ちゃんと教えてあげたいなと思い、小学校全学年向けのものですが、こちらの音読プリントを先走って買いましたw
陰山メソッド徹底反復「音読プリント」
北原白秋の「五十音」をはじめ、たくさんの名文がまとめられているのですが、やはり小学生向けとあって、文章が長い!
これを3歳児に音読せよ、と言っても嫌いになるのがオチなので、今は私が好きな名文を読み聞かせています。枕草子や徒然草など、懐かしい名文がギュギュっと詰まっていて、こういう文章を読み聞かせるのもいいな、と思っています^^
幼児が無理なくできる音読法は?
じゃあ幼児が無理なくできる音読法はなにかないのかなと思い、ヒーを観察していたら、あぁ!これは音読だ、と思ったものがあったので紹介します。
毎朝メッセージカードを渡す
ひらがなが半分以上読めるようになった頃から、毎朝メッセージカードをヒーに渡しています。「一文で、読んだら嬉しくなることだけを書く」ことにしています。そうしたら文字を読むのが楽しくなるかな、と思います。メッセージカードは、百均で何セットかまとめて買いました。
最初は一文字ずつ声に出しながら拾い読みでしたが、今では、単語単語を目で読み取り、声にだせるようになってきています。この毎朝のメッセージカードでひらがながスラスラと読めるようになったと思います。
拾い読みの頃には、「こ…う…え…ん…に…い…こ…う、なんてかいてある?」という感じでしたが、「よく読めたね!『こうえんに いこう』だね!」と目の前で読んであげ、またヒーが「こうえんに いこう」と読み直し、ニコーっとする、というやり取りを続けていました。
知らずにやっていましたが、今改めて調べてみたら、こうやって「大人が読んで、子どもが真似して読む」という方法は、「追い読み」という、音読を上手にするスキルだそうです。
見つけた!幼児の音読におすすめの絵本
3歳4カ月のある日の夜、「読む絵本選んでおいて~」と言ってお皿を洗っている間に、ヒーが待ち切れず自分で音読し始めました。ものすごい集中力で「あ」から「わ」まで(88ページ!)大きな声で読んでいました。
食べ物の名前で五十音あります。子どもが大好きな食べ物がたくさん出てくるので、読み聞かせている時もイラストの隅々まで食い入るように見ています。
元々、ひらがなに親しむために読み聞かせていましたが、この絵本は「幼児の音読に最適な絵本」だとヒーの音読を聴きながら気づきました!
なぜなら、このページを見てもらうとわかるのですが、五十音だけでなく「が行、ざ行、だ行、ば行、ぱ行」の「濁音、半濁音」まであるのです。「ぢ」と「づ」だけありませんでしたが、まぁ違和感はありません^^
それから、ひらがなを読めるようになって一番最初につまづく、促音便(そくおんびん=小さい「っ」)、拗音(ようおん=小さい「ゃ ゅ ょ」など)が、「あっちゃん、いっちゃん…」と全ページに入っているので、嫌でも覚えると思います。
先日のくもんの体験学習でも、「小さい「っ」や小さい「ゃ ゅ ょ」も普通に読めてますね」と驚かれました。
それから、「ごはん ほかほか」「ざるそば つるつる」など擬音語や擬態語がたくさん出てくるので、これも自然と身につくと思います。
読んでいても、七五調、七七調、になっているので、幼児でも気持ちよく読みやすいのだと思います。
読めば読むほど音読するのによくできているなぁと感心する、この絵本…。作者のさいとう しのぶさんは、幼児の音読まで全部計算済みで書かれたのでしょうか…!取材してみたいです^^
毎回全ページ読むのは長いので、好きなところだけいくつか読んだり、パッと開いたページを読んでみたりすると楽しく読めると思います。ひらがなが読めるようになった子に全力でおすすめの「音読絵本」です^^
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