4月から幼稚園に入園する子どもたちは、今までずっと一緒だったお母さんと初めて長時間離れて、しかも毎日、知らない人がたくさんいる幼稚園に通うことになります。そのストレスを想像したら、「行きたくない…」と泣く気持ちもわかりますよね。新学期の、親の心の持ち方を調べてまとめました。
目次
幼稚園に行きたくないと泣いたら…
子どもは、入園以来毎日、緊張の中で過ごしています。「行きたくない」とお母さんに素直に言えたことを認めてあげます。
毎朝ぐずっても、大きく反応はせずに淡々と「行きたくないんだね」と気持ちを受け取って返事をして、幼稚園に向かいましょう。
4月は落ち着かないので、幼稚園以外の予定をなるべく入れずに、帰ったらとにかくおうちでゆっくり休ませましょう。
ゴールデンウィークに気をつけて!
4月に泣かずに我慢してがんばった子は、G.W.で「幼稚園が終わった!」と思ってしまい、G.W.明けにまた登園が始まるとぐずってしまう傾向があります。
なのでG.W.明けの1~2週間は、幼稚園以外の予定をなるべく入れずに、帰ったらゆっくり休ませてあげましょう。抱っこして絵本を読んだり、一緒に過ごしてあげると落ち着くと思います。
先生について
先生は、毎日子どものお世話をしてくださっています。感謝の気持ちを伝えましょう。
子どもの前では絶対に先生の批判はしないこと。親が信頼していない先生のところに行くのは嫌ですよね?親のそういう気持ちを子どもは感じ取り、不安になってしまいます。
話を聞いても友だちの名前がでてこない…
子どもが帰ってきてから幼稚園で何をしたか聞いても、誰と遊んだか聞いても、友だちの名前がでてこない…。この子はお友だちがいないんじゃないのか?1人でさみしく遊んでいるのではないか?不安になりますよね。
お友だちと遊べるようになるのは年長さんから
でも安心してください。子どもの発達的に見れば、年少さんは「ひとり遊びの時代」、年中さんは「平行遊びの時代」、5歳頃の年長さんになってはじめて、「お友だちと気持ちを一緒にして遊べる時代」になります。
平行遊びとは、例えば、砂場で何人かで遊んでいても、それぞれがそれぞれの遊びをしている、というイメージです。年長さんになれば、一緒に山をつくろう、など一緒に遊べるようになります。
お友だちはまだまだ流動的
この頃のお友だちはまだまだ流動的です。親が口を挟んだりしないようにします。いろいろなお友だちと遊ぶ中で、「ちいさないじわる」「けんか」「仲間はずれ」を経験します。こういった経験を通して子どもは「いたわりや優しさ」を身につけていきます。
ぼんやりする時間が大事
毎日時間に追われて過ごす子どもが増えていますが、子どもにとっては、「ただぼんやりと過ごす時間」がとっても大事。その時間が「想像力」を育て、心を回復させてくれるのです。
また、時計の読み方を習うのは小学2年生、1人で時間を考えられるのは小学3年生くらいからです。幼稚園児に向かって「あと10分だよ」「早く!あと10分て言ったじゃない!」などと言うのはナンセンスです。時間の管理は大人が責任をもってやりましょう。