「下克上受験」は実話?親が勉強を教えて本当に天才になれる?

ドラマ「下克上受験」のように「自分が勉強して、それを子どもに教える」スタイルの”親塾”を実践したら本当に天才になれるのか、メリット・デメリットを考えてみたいと思います。

ドラマ「下克上受験」ってどんな話?

見ていなかった人のために、簡単に解説を。

中卒の父と偏差値41の娘が、受験塾にも行かず、二人三脚で最難関中学を目指した”奇跡の実話”をドラマ化!チャンスはみんなに平等にある!人生大逆転をかけた親子の”愛と挑戦”の全記録!!

TBS「下剋上受験」のホームページより

中卒の父が「自分が勉強して、それを子どもに教える」スタイルの”親塾”を600日続けて成績を伸ばすのに成功した、という実話を基にしたドラマです。(ドラマでは”俺塾”と名付けています。原作では”親塾”)

 

”親塾”で本当に天才になる?

「自分が勉強して、それを子どもに教える」スタイルの”親塾”で本当に天才になれるのか、メリット・デメリットを考えてみたいと思います。

 

”親塾”の良いところ

”親塾”のメリットは、

  1. 子どもと苦労を分かち合え、支えになれる
  2. 子どもの課題に合わせて、オーダーメイド問題をつくれる
  3. 塾より安い費用で勉強できる

という点があります。

1.子どもと苦労を分かち合え、支えになれる

親が一度勉強し、それを子どもに教える、という段階を踏むので、子どものつっかかる場所が理解できたり、また、正解できた時の喜びも倍になります。子どもも親の頑張る姿を見て「ひとりじゃないんだ」と心の支えになります。全力でサポートしてくれる親の期待に応えたいと、子どもにがんばる気持ちも沸くと思います。

2.子どもの課題に合わせて、オーダーメイド問題をつくれる

子どもの理解していないところがわかるため、そこにフォーカスした問題を自作してあげることができます。文章題も、子どもの興味がある分野にしてあげたりすると、具体的になって解きやすくなります。

3.塾より安い費用で勉強できる

これが一番のメリットですが、表裏一体ですね。年間数十万~100万円ともいわれる塾の費用はかかりませんが、問題集や参考書は相当買わないといけません。

 

”親塾”の注意点

”親塾”のデメリットは、

  1. 親が相当時間を割かなければならない
  2. 親が挫折したら共倒れになる、やり切る覚悟が必要
  3. 元々信頼関係がなければ、成り立たない
  4. 受験事情について情報収集を自分でしなければならない

という点があります。

1.親が相当時間を割かなければならない

元々勉強が苦手だった人が、自分が理解し、子どもに教えるまでに理解度を深め、子どもに合わせた出題もする、までには相当の時間がかかると思います。

自分が解けることと、わからない人にそれを教えることは、まったく別の次元の話なのですよね…。

ドラマでも会社を辞めて受験勉強に注力しています。そのくらい時間がいると思います。

2.親が挫折したら共倒れになる、やり切る覚悟が必要

元々勉強が苦手だった人が子どものためとはいえ自分で一から勉強しなおし、子どもに教えるのは、親にとってもものすごく高いハードルです。しかも親が途中で挫折してしまったら、子どもは絶望してしまいます。

3.元々信頼関係がなければ、成り立たない

ドラマのように小5の夏から始めるには、それまでの家庭生活の中で基本的な信頼関係ができあがっていないといけません。これまで無関心だったのに、そこから急に「一緒にがんばろう!」と言われても白けてしまうかもしれません。

4.受験事情について情報収集を自分でしなければならない

勉強を一からし直すだけでなく、塾などが持っている長年の受験事情のノウハウを、自分で情報収集をしなければならないので、結構厳しいと思います。

 

まとめ

ところで、親がすでに理解していて、それを子どもに教えるのは”親塾”にはならないのでしょうか?

親が普通にクリアできていると、子どもが予想外のところでつまづく場合、どうしてつまづくのか理解ができないので、教えるのが途端に難しくなります。私は大学時代(一応偏差値70程度の大学・学部です)に落ちこぼれ中学生の家庭教師をやっていたことがあるのですが、ここでとても苦労しました。どうしてそこでつまづくのか理解ができないんです^^;とても理解と準備に時間がかかりました。

なので、勉強が苦手だった親だからこそ、どうしてつまづくか分かって上手に教えられるのではないかと思います。

それでも私個人の意見としては、勉強が苦手な親でも全てをなげうって受験勉強に全労力を注げるなら、できないことはないかもしれませんが、時間がかかり過ぎますし、リスクの方が多い気がします。(だから”奇跡の実話”なんでしょうけどね^^)バイトでもなんでもしてでも塾に通わせて情報収集しつつ、要所要所で”親塾”もしつつ、親子でともに乗り越える気持ちで受験勉強をするのが良いと思います。

あと言えるのは、受験等は通過点でしかないので、どうしてそこを受けるのか、明確な理由があった方がモチベーションがあがります。そういうことを抜きに数値で決めてしまうと、がんばれる人もいるかもしれませんが、合格した後にきちんと、どんなことに興味があるのか、どんなことをしたいのかを考え、どう学校生活を過ごすのか、が重要になりますね。

 

気になる最終話は、明日夜10時からです^^


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すー
おもちゃインストラクター・保育ナチュラリスト・UN DECOR講師による、子育ての知恵をシェアするブログです。天才児を育てるべくあの手この手で子どもと遊んでいます。私が子育てする中で大切にしていることや、年齢別のオススメ絵本、実際に買って良かったものなどを娘ヒー(もう9歳!)のリアクションとともに記録します。
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