1枚の画用紙からつくれる3つの「江戸からくりおもちゃ」をお届けします。
今回は2つ目の「六角返し」をつくります。閉じて開くと、3回絵が変わって見える不思議なおもちゃです。
「六角返し」のつくり方
用意するもの
- 八つ切りの色画用紙1枚（27.1cm×39.1cm。 B4サイズ(25.7×36.4)よりひとまわり大きい）
- ハサミ
- のり
- お絵かき用の色鉛筆など
つくり方
- ※1と2は前回と同じです。横長に置き、細長い3等分にします。厳密に3等分でなくても大丈夫ですが、2つは必ず同じ幅になるようにします。その方法は、次の通りです。目分量で下から1/3の部分で折ります。残りの部分はそのまま切ります。すると折った部分の幅は必ず均等になります。
- 下の2つは幅が均等に、上の1つは若干幅が狭くなりました。六角返しには、下の同じ幅の2枚を使います。
- 2枚を1cmくらい重なるように糊づけし、長い1本の帯にします。
- 左端10cm分ほどを半分に折り、折り目をつけます。
- 左端の下の角を三角形に折ります。○の部分が、先程つけた折り目に重なるように折ります。この時、左上の角はとがるように折ります。これが正三角形の基本形になります。
- 5でできた斜めの線が下辺にくるように折り、正三角形を1つつくります。
- 山折り、谷折りを繰り返し、正三角形をじゃばら状に折り重ねていきます。正三角形を10個作ります。1個目の隣の小さな三角形は切り取ります。10個目の三角形の右側も切り取ります（これは3つ目の江戸からくりおもちゃに使うので取っておいてください）。
- 折りグセのとおりに折り直します。10個目の三角形が手前です。一番下の三角形を逆に折り、糊をつけて、10個目の三角形の上にかぶせるように貼ります。
かぶせるように貼ります。 - 広げると六角形になります。切り込みが1つおきにあるか確認してください。あったら、後から消せるように鉛筆で6枚全部に「1」と書いておきます。
- 切り込みが山折り、つながっている部分が谷折りになるように折りグセをつけていくと、中心がパカッと開きます。
- 開いたら、今度は「2」と書いておきます。
- もう一度、ベンツのマークになるように折って、中心から開くと、また新しい面が開きます。「3」と書いておきます。
- １、２、３、の面に、この順で変化のあるような絵を描きます。色鉛筆など、裏うつりしない画材を使ってください。絵が描き終わったら完成です！
遊び方
3か所の切れ目のところを山にして折り、真ん中から開き、を繰り返して、絵の変化を楽しみます。
アレンジ
大きいサイズでつくったり、小さいサイズでつくっても新しい発見があり、遊びが広がります。
知育ポイント
めくるたびに絵が変わるのを見て、どうなっているんだろう？と疑問に思うだけでも十分です！
簡単なストーリーを作って、読み聞かせるようにめくってあげると子どもが喜びます。絵だけ見せて子どもにストーリーをつくらせるのもとても知力がアップします。
ヒーはすぐに真似して、「たまごがありました。ピキピキ～ ヒヨコが生まれました！ぴよぴよ と思ったらすぐに大きくなって、にわとりになりました！コケコッコー！ぽろっ またたまごがうまれました！（以下、エンドレス＾＾）」と、お話を始めました。
自分でめくれない小さなお子さんには、親がパタパタと変わる絵をめくってあげてください。
2～3歳なら、お絵かきを一緒にしてあげたり、シールを貼らせてあげてもいいです。その時は、絵を返す時の切れ目にシールがかからないようにだけ、注意してあげてください。めくるのはできると思います。
4～6歳頃のお子さんなら、親と一緒に自分でつくってみましょう。3つの変わり絵をどんなものにしたら面白いか、考えるのも頭を使います。
ほかの「江戸からくりおもちゃ」もあります
閉じて開くと、左右が入れ替わって見えるしかけカード「からくり屏風」です。手品カード、マジックカード、とも呼ばれます。
「まゆ玉転がし」は転がすとなんだか生きているみたいな奇妙なおもちゃで子どもは大喜びします。
