子どもってなんでこうも風呂を嫌がるのでしょうかね。ヒーもイヤイヤ期だからか「風呂入るよ~」「はいらな~い」を毎日繰り返していました。しかも、ヒーは一旦風呂に入ると、今度は「10数えたら出るよ~」「まだ遊ぶ~」とあんだけ嫌がったくせに風呂から出やしない。
日々のバトルでだんだんこちらも攻略してきたので、「風呂入るよ~」「は~い」と素直に入った時に実践していたことをまとめてみます。
目次
行動しやすいきっかけ作り
この間、市の主催する子育て応援講座を受けたのですが、そこで、子どもの「行動」のしくみを学びました。行動は、下図のような仕組みで起きており、行動の直後に、その人にとってプラスの結果が続くと、その行動は増えるというのです。
風呂入るよ→入らなーい→じゃあ脱がしたるわ(自分で脱がなくてラッキー!)
風呂入るよ→入らなーい→じゃああと10分後ね(あと10分遊べる!)
子どもによって、プラスの結果は人それぞれだと思いますが、「入らな~い」と駄々をこねる方が子どもにとってプラスの結果が続くとその行動は増えてしまいます。
そこで、「はーい!」と言って風呂に入る方がプラスの結果になるようにしてあげれば良いのかもしれない、と思い、普段の働きかけにプラスして新しい試みを実践してみました。
環境を整える
- 規則正しい生活をし、風呂の時間を決める…我が家では17時風呂と決めています。だんだん時計も読めるようになってきて、17時になると自然と風呂の時間だと分かるようになってきました。ただ、分かるようになってきても、実際に入るかと言えば、今のところそうでもありません。
- 遊びがひと段落した時に「風呂入るよ~」と声をかける…遊んでいる時に「風呂入るよ~」といって素直に入った試しがないので、必ず遊びがひと段落した時に誘います。
指示の工夫をする
- 「タイマーが鳴ったらお風呂に入るよ」…予定がずれて17時以外の時には、タイマーを使っています。公園から帰る時にもタイマーを使っていて、タイマーが鳴ると「あ、もう帰らなきゃ」と自分から言うほど有効なので、風呂でも使ってみました。結構効きます。
視覚で伝える
- 「誰が一番にはだかんぼになるか、競争だよ~。ヨーイ、ドン!」と親が脱ぎ始める…実際に親が先に脱ぎ始めるのを見ると、慌てて服を脱ぎ始めます。楽しいみたいでヒーには成功率高いです。あと少し、というところで負けてあげるのがコツです。
- バスタオルを選ばせる…最近で一番効果的なのはこの作戦です。これまでは新生児の頃から真っ白なバスタオルを使っていましたが、ヒーが楽しくお風呂に入りたくなるなら、と思い、ヒーの好きなキャラクターのバスタオルを5枚、買いそろえました。(ちなみに、トーマス、トトロ、ディズニープリンセス、プリンセスソフィア、アナ雪、のラインナップです)バスタオルを見せて「今日はどれにする?」と選ばせると、自分で選ぶせいか、進んで風呂に入るようになりました。お気に入りのバスタオルで拭けるなら、嬉しいですよね。
バスタオル作戦は、一旦風呂に入ると出たがらないヒーには、さらに効果的です。「早く出ておいで~ってプリンセスソフィアが待ってるよ」と言うと、さっさと風呂から出るではありませんか!これは嬉しい誤算でしたw。
お風呂に入ると「プラスの結果」があると思わせる
おもちゃで釣る
我が家の風呂おもちゃを紹介します。マンネリ化を防ぐために全部をいっぺんに投入せず、1カ月ごとに少しずつおもちゃを入れ替えるのがコツです。
- 金魚100匹 …これはヒーの必須アイテムです。風呂中に泳がせたり、色分けしてバスタブのふちに並べたり、金魚屋さんごっこをして「緑の金魚を4匹ください」といったやり取りをしたりと、予想以上に知育的にも役立っています。
- 金魚をすくうもの2つ
- ペットボトル…お湯を汲んで遊ぶ用です。ただの500mlの空きペットボトルと、1リットルのペットボトルの飲み口をカットして、底にキリでたくさん穴を開けたもの(お湯を汲むとシャワーのようになります)の2つがあります。ペットボトルシャワーをガンガン頭からかけて、顔に水がかかっても平気なようにしておくと、後々プールで水に顔を付けられるようになります。
- コップ2つ…赤ちゃんの頃に使っていたプラコップをお風呂遊び用にしています。月齢の小さな頃は、コップからコップへお湯を注ぐ遊びをさせていました。2歳過ぎからはペットボトルからコップに注いで遊ぶようになり(溢れてもペットボトルのお湯がなくなるまで注いでいます)、2歳半頃からは溢れる前にストップできるようにアドバイスし、練習するようになりました。これで今ではお酌ができます!
- 小さめのビーチボール…最近投入した優秀アイテムです。キャッチボールをしたり、洗面器にシュートするゲーム、ビーチボールに乗って浮かぶ遊び、ペットボトルで水をかけるとクルクル回るのを楽しんだり、親がビーチボールをお湯の中に沈めて離すとロケットみたいに飛び出してびしょ濡れになって楽しむ、など、いろいろな遊び方を親子で見つけて楽しんでいます。
お風呂道具で遊ぶ
- ガーゼ…ガーゼを膨らました状態で沈めて、水中でつぶすと細かい泡がたくさん出ます。
- 洗面器…帽子にしたり、船にしたり、空気を入れて湯船に沈めてひっくり返すとボコボコっと大きな音と泡が出ます。
- シャワーヘッド…シャワーヘッドをマイクにして歌を歌います。
お風呂の壁で遊ぶ
現在我が家の風呂場に貼ってあるものは、「すうじひょう」「あいうえおひょう」「アルファベットひょう」の3つです。そろそろ「日本地図」も貼ろうかと目論んでいます。
私が決めているルールは、「私からは働きかけない」だけです。ヒーが「これなーに?」とか聞いてきた時にだけ、懇切丁寧に答えています。子どもが興味を持ったその瞬間の吸収力がすごいと思うからです。
このやり方で、2歳11カ月の今、「おさるのジョージあいうえおひょう」では自分の名前や家族の名前を一文字一文字指さしてくれたり、英語の大文字と小文字が同じものがいくつかあることに気が付いたり、風呂から上がる時には50まで自分で数えるようになりました(のぼせるわー)。
お風呂を出た後のお楽しみを作ってあげる
「お風呂を出たら、テレビを一緒に見ようね」「お風呂を出たら、絵本を読もうね」「お風呂を出たら、冷たいぶどうジュースを飲もうね」など、嬉しい結果を用意してあげるとなお良いです。
しばらくは我が家はバスタオル作戦で入るのも出るのも楽しくなりそうです。皆さまのお風呂の工夫がありましたらぜひコメントで教えてください。
別のアプローチも試してみましょう
家のお風呂が嫌なら、たまには近所の銭湯に行ってみる、スーパー銭湯に行ってみる、温泉旅行に行ってみる、などの別のアプローチも試してみましょう。気分が変わってお風呂が大好きになるかもしれません。
お風呂がテーマの絵本を読み聞かせて、楽しそうだなと思わせるのも一つの手です。こちらの記事もご覧になってみてください
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