ヒーも私も大好きなカマキリ先生の「昆虫すごいぜ!」が、
なんとNHKスペシャルに。タイトルは「昆虫“やばいぜ!”」。
子どもに虫に興味を持たせる、ひいては理科や社会環境にまで興味を持たせる良い番組ですので、ぜひご覧ください!
個人的に好きな見どころは、
- 虫を捕獲した時の香川さんの嬉しそうな顔
- 先にスタッフに捕獲されたときの香川さんの悔しそうな顔
- 絶妙なセレクトのBGMにも注意してみてください。選曲でプッと吹くことあります^^
なのですが、「すごいぜ!」ではなく「やばいぜ!」なのはいつもとどう違うのか、
その辺りも気にしながら見ていました。
目次
今回の舞台は中米の昆虫王国「コスタリカ」
今回の出演者
子カマキリ:寺田心、新谷あやか
構成
いつもどおりスタジオでの子カマキリとのやり取りを挟みながら
ロケの映像を流す構成でした。
香川さんが大好きな昆虫について熱く語る「昆虫だいすき」のコーナーや
香川さんが体を張って挑む「実験」のコーナーはありませんでした。
ちょっと物足りなさが残りました…。
その分、「やばいぜ!」のタイトル通り、
昆虫の変化から分かる社会環境への課題を深く掘り下げる内容でした。
香川さんがターゲットにした昆虫は??
香川さんがターゲットにした昆虫は、
- モルフォチョウ
- マルムネカマキリ
- 巨大カブト
- スカシマダラ
- プラチナコガネ
- ナナフシ
の6種類です。
今回は特別にコスタリカ政府から昆虫捕獲の許可を得ているのだそうです。
登場した昆虫は…?!狙った昆虫はゲットできたのか?!
まずは空港から2時間ほどの山の中
まずはゴンドラから昆虫を探してみるが、モルフォチョウの仲間「キプリス・モルフォ」を目撃するも、位置が高くて捕獲できず。
その後、地上から30分ほど探し歩いていると、「ツユムシの仲間」を見つけ、ゲット。
まるで苔そのもののような体で擬態し、苔むした木の幹にくっついていました。
その後、ターゲットにしていた「マルムネカマキリ」を目撃するも、
位置が高すぎて捕獲できず。まるで葉っぱのように擬態しているカマキリでした。
雨が降ってきても探し続けていると運よく葉っぱの裏で雨宿りをしている
「ヘレノール・モルフォ」を発見し、無事ゲット!
内側の目の覚めるようなブルーは、威嚇やアピールに使い、
羽を閉じたら外側になる方は茶色の葉っぱのようで天敵から目立たないように
なっているとのこと。自然はすごいですね~^^
ここまで8時間の捜索だったそうです。
標高1,500mの雲霧林「モンテベルデ」へ7時間の移動
さらっと「7時間の移動」とナレーション。
いつもならこの移動中の熱い語りなどあるんですが、一切なし…。
夜になってしまったので、恒例の「ライトトラップ」を仕掛けてありました。
そこで見つけたのは、まずは「カミキリムシの仲間」で、
専門家によると新種かもしれないとのこと!
そして見つけた「プラチナコガネのゴールド」に「プラチナコガネのシルバー」
背中もお腹も見事なメタリックでほれぼれしていました。
こんなにギラギラしていて目立ってしまうのでは?と思いましたが、
『周囲が映り込み、目立たない』とのこと。そんな効果があるんですね^^
翌日、カリブ海近くのバナナ畑のある地域へ
バナナ畑近くの食堂脇で、ターゲットにしていた「エレファスゾウカブト」をゲット!
ところが、「エレファスゾウカブト」がいた細い木には、なんとおなじカブトが10匹も…。
どういうことかというと、
「エレファスゾウカブト」はマメ科の木をかじって樹液を吸うのですが、
バナナ畑としてバナナばかり植えられ、もともとあったマメ科の木がほとんどなくなり、
この食堂の木へ集まってきてしまったのだろう、という専門家の方のお話でした。
ここから環境問題へ…。
箇条書きになりますが、番組を見ていて気になったキーワードをいくつか。
・コスタリカのカマキリの種類は100種類以上(日本は8種類)
・ドイツのミュンヘン州立動物学収集博物館の調べでは
蝶が3215種類いたのに11%が消えた
・昆虫自体の数が減ってきている
・昆虫が減った理由は主に4つ
〇大規模農業による開拓
〇農薬
〇都市化
〇温暖化 など。
・シドニー大学のバヨ教授によると、ここ30年で毎年2.5%ずつ昆虫が減少しており、
100年後には1%になってしまう。→「昆虫カタストロフィ」
昆虫カタストロフィとは?
昆虫は、すべての崩壊の、はじめのキーである、と香川さん。
昆虫が居なくなると→昆虫をエサにしていた小動物が死ぬ→小動物をエサにしていた大きな動物が死ぬ
また、昆虫が居なくなると→昆虫に委ねている80%の植物が生きていけなくなる→その植物を食べていた草食動物が植物がなくなるので死ぬ
昆虫が居なくなると→衣服の素材のほとんどができなくなり、化学繊維のものだけが残る
昆虫が居なくなると→動物の死骸などが分解されず→病気などが蔓延する
昆虫が居なくなることで、すべてが崩れていき、人類ももちろん影響が出てくるんですね…。
香川さん「昆虫は地球のすべての生き物たちを回す、回し屋なんです」
「進化する」という希望もある
「オオカバマダラ」という数千キロを渡る、渡り蝶は、
夏はアメリカ北部に居て、冬になるとメキシコまで移動するのだそうですが、
地球環境の変化により、夏はカナダに居るようになったため、移動距離が増えてしまった。そこで一時期はたどり着けずに大量に死んだりしていたのですが、最近の研究では、150年前と比べて羽の大きさが4.9%大きくなっていることが分かったそうです。
昆虫は世代交代のサイクルが早いので、進化の対応が早い。
環境の変化に対してすぐにアップデートできる、とのことでした。
再放送は?「昆虫すごいぜ!」はいつやる?
番組の内容は以上で、昆虫観察から分かった環境問題にボリュームが割かれていました。
すべては繋がっていて、昆虫は小さいけれどとても大きな役割を果たしているのだなと
感じました。ヒーにはどこまで伝わっているかわかりませんが、再放送をまた一緒に見たり、補足できるような内容の絵本を探してみようかなと思います。
NHKでの「昆虫やばいぜ!」の
再放送は、2019年8月4日(日)午後5時00分~5時45分 です。見逃した方はぜひ!
今回のNスぺを見て思ってたんと違う感があり、
オリジナルの「昆虫すごいぜ!」がますます見たくなった私。
放送終了間際に番宣がありました!^^
Eテレでの「香川照之の昆虫すごいぜ! カマキリ先生☆コスタリカへ行く」は
2019年8月12日(月・祝)午前9時00分~9時30分 です。
絶対見ます~^^