性教育は幼児から?性教育は生きるための教育【性と生の絵本】

「えー!幼児から性教育?」と思った方、その反応自体がもう時代遅れですよ!性教育は「生きるための教育」です。

私の時代は、男女別の部屋で、保健体育の先生から話を聞いただけ、でした。誰にも性について相談する相手もいませんでした。よく今まで無事に生きてきたと思います。これからの時代は、ネットでいくらでも間違った情報が得られるし、女の子に限らず、男の子も性被害に遭う恐れもあるので、女の子も男の子も、きちんと幼児期から、親から子へ性教育をしていかないといけない時代だと思っています。

仕事・お金・性教育、この3つは本当に人生を狂わせるほど左右する大事なファクターです。しっかりと教育していきましょう。

3歳を過ぎてから、実際にヒーに読んだ【性と生の絵本】をすべて、あらすじと感想を含めてご紹介します。

お子さんの興味や理解度によって選んであげてください。

年間のべ200冊以上を読み聞かせています。(毎月10冊年間120冊図書館で借り、自宅に50冊、病院や児童ホームなど外で読む30冊以上=200以上)

絵本の選び方については、良かったらこちらの記事「本は心の栄養♪絵本の選び方・読み方・読後のフォローが大事。」を参考にしてください。

3~4歳児向け、性と生の絵本

 

読む時には、いきなり初見で子どもと一緒に読むことをしないで、事前に親が一読しておき、どんなことを聞かれるか想像して回答を用意しておくと良いと思います。

性教育の本ばかり一気に読んだり一気に買ってきたりせず、何冊か借りたり買ったりする中に1冊紛れ込ます、くらいの自然な感じで読んであげましょう。

まずは図書館で借りて読んでみて、保護者の方がいいなと思ったものを買ってあげると良いと思います。借りて返すだけではなく、買ってちゃんと自宅の本棚に常にある方が性教育的には良いと思います。

 

うんちに興味をもったり、生きてるってなに?と聞かれたら

みんなうんち


作者:五味 太郎
出版社:福音館書店

【ストーリー】「おおきなぞうは、おおきなうんち。ちいさなねずみは、ちいさなうんち。」

たくさんの動物たちのうんちが、それぞれの色や形であることを教えてくれます。最後に「いきものは たべるから」「みんな うんちをするんだね」とシンプルだけどまっすぐな言葉があるので、子どもにもちゃんと伝わります。

うんちはどうしてでるのか?うんちが出なかったら?と最近ヒーが聞いてきたので、この絵本を選びました。毎回「あちらこちらでうんち」のうさぎのページで大笑いしています。

男の子と女の子の違いに気づいたら読んであげたい

おんなのこって なあに?おとこのこって なあに?


作者:ステファニー・ワックスマン
出版社:福音館書店

【ストーリー】「あかちゃんって、おんなのこか おとこのこか どっちかだよ。」… おんなのこって なあに? かみが ながいのが おんなのこだって!?…

モノクロの写真絵本で、2歳頃から読んであげられます。どんな子が男の子で、どんな子が女の子かを、何度も何度も問い、答えていきます。髪が長い男の子もいるし、ズボンをはく女の子もいる。じゃあいったいおとこのこってどんなこのことだろう? 「オチンチン」があるのが男の子なんだよ。おんなのこにはなにがあるのかというと「オチョンチョン」と表現されていました。女の子には「ない」ではなく、「オチョンチョンがあるのが女の子」なかなかそれも良いかも、と思いました。

ヒーはおんなのこ?おとこのこ?と聞いてみたら、「ヒーは、おんなのこ!」とハッキリと宣言していました^^

 

お兄ちゃんやお姉ちゃんになったり、進級したら読んであげたい

おおきくなるっていうことは


作者:中川 ひろたか
出版社:童心社

【ストーリー】洋服が小さくなったり、歯が生え変わったり、あんまり泣かなくなったり…。それだけではありませんよ。

「おおきくなるっていうことは、自分より小さな人が多くなるってこと。小さな人にやさしくなれるってこと。」おおきくなるっていうことを、いろいろな角度から多面的に見せてくれる絵本です。

ヒーは、歯が生え変わる、というところですごく引っかかっていました^^「いたいの?」とw そういえば、歯が生え変わることは初めて伝えたかも!内容から見て、4~6歳くらい向けです。

 

 自分のからだに興味を持ったら

おっぱいのひみつ


作者:柳生 弦一郎
出版社:福音館書店

【ストーリー】あっ!!おとこのひとがブラジャーをしてる! …なんでおんなのひとのおっぱいはおおきいの?…なんで、あかちゃんがいないのに おっぱいが ふくらんでいるの?

子どもからみたおっぱいの不思議に答える形で、おっぱいの真実をわかりやすく説明してあります。結構説明自体は詳しいです。最後のページには、八王子中央診療所所長の山田真先生の文章があり、母乳で育てられていない子へのメッセージがとても丁寧に優しく書いてあるのがとても好印象です。

ヒーがこの絵本を持ってきた時に読んであげたら、指を吸って(まだ癖が抜けないんです^^;トホホ)すり寄ってきたので、おっぱいの温もりやなんやらでいろいろ切なくなった様子でした。読み終わってからぎゅーっとしてあげました。

 

さわるってどんなこと?

さわってごらんひとのからだ


作者:山本 直英
出版社:福音館書店

【ストーリー】人の体にさわる時ってどんな時か、たくさんの写真でつづられたフルカラーの写真絵本です。

「ひとに さわってもらって うれしいのは、すきな ひとと きもちいいなぁ とおもうときだけだよね。」という言葉が響きます。スキンシップの絵本です。読んだ後はぜひくすぐりっこをして遊びましょう。

ヒーは、割と男女問わず好きなお友だちには積極的に近づいて手をつないだりするので、むしろ嫌がられる場合もあるので、その辺の距離感を体得していってもらいたいです^^;

 

 大好きなことを伝えよう。死がテーマの絵本

ずーっと ずっと だいすきだよ


作者:ハンス・ウィルヘイム
出版社:評論社

【スト―リー】ぼくとずっと一緒に育った、犬のエルフィーについて語った絵本です。

最後にエルフィーは老衰で死んでしまいますが、ぼくは毎日のように「ずーっとずっとだいすきだよ」と伝えていたので、悲しくてたまらなかったけど、いくらか気持ちが楽だった、というところが大事だと思います。私もちゃんと毎日伝えないと、と思いました。

ヒーのひいおばあちゃんが去年の秋に亡くなったので、しばらくしてから読んだ絵本です。読んでる私の方がウルッときてしまい、ヒーが「泣かないで~」とティッシュを持ってきてくれました。以前からヒーはちゃんと「だいすきだよ」と言ってくれるので、本当に素敵なことだな、と思います。私も意識して伝えるようにしています。

弟や妹が生まれる前や、どうやって自分が生まれてきたか知りたがったら読んであげたい

うちにあかちゃんがうまれるの


作者:いとう えみこ
出版社:ポプラ社

【ストーリー】「うちに あかちゃんが うまれることに なりました。」 

ある家族(父母・子ども3人)に、4人目の子どもが自宅出産で生まれるまでをつづった写真絵本です。3人目のまなかちゃん(小1)の視点で書かれています。

助産院がいいなぁと思っていた私は通える距離に助産院がなく、結局病院でしかも帝王切開でしたので、この絵本の状況はとってもうらやましい限りです。読んでいる間のヒーのコメントは、「赤ちゃんの頭、ちっちゃい」だけでした。きっとたくさん心で受け止めていたんだと思います。

少し抵抗がある方は、こちらがおすすめ

こいぬがうまれるよ


作者:ジョアンナ・コール
出版社:福音館書店

【ストーリー】いいこと おしえてあげようか? おとなりの いぬに あかちゃんが うまれるの。 いっぴき わたしが もらうんだ!

隣の家の犬が出産して、子犬を一匹もらって飼うまでのストーリーを写真でつづる、モノクロ写真絵本です。子どもの目線で書かれているので、とても簡単なセリフで読みやすく、子どもにも理解しやすいと思います。

ヒーは、じーっと聞いていました。子犬に「ソーセージ」と名付けたところでは笑っていました^^

 

 

※※今のところこのくらいですが、今後も幼児向けの【性と生の本】を読んでいく予定ですので、読みましたらこちらに追記していきます※※

知育ポイント

私も親子サークルで幼児への性教育の教え方について学んだばかりなのですが、本当に大事だと思い実践し始めました。

幼児期から性教育をすることは、正しい知識を先に親から教えておく、これが一番のポイントです。そうすると思春期に人から聞いたりネットを見てしまったりしたときに、「親から聞いていたことと違う、おかしい」とブレーキの役目をしてくれるそうです。

読む時のポイントは、「ふざけないで、サラッと読む」ことです。それから、性教育は親子で話せばよい話題なので、「外では話さない。わからないことはお母さんに聞いてね」と口止めしておくことです。

読み終わったら、「生まれてきてくれてありがとう」「大好きだよ」など存在自体に感謝して抱きしめると、自分は大事な存在なのだという気持ちを根付かせられると思います。思春期に自分を大事にしない子にならないように…。

 

いつ頃から読めばいい?

読んであげる時期は、やはり興味を持っている時期が一番吸収すると思います。例えば、自分やお友だちに弟や妹が生まれるなど「どうやって生まれるのか」興味が出てきた頃や、「自分がどうやって生まれてきたの?」と聞いてきたり、ママのおっぱいやパパのおちんちんに気が付いた頃、男の子と女の子がいることに気づいた頃などが最適かと思います。

できれば、親の目の届かない・人の多い場所に行くことになるので、幼稚園に上がる前には最低限「プライベートゾーン」については教えておいた方がいいと思います。

 

図書館ではどこにあるの?

図書館では、性教育系の絵本は、子どもコーナーの「科学」の棚にあると思います。お近くの図書館で探してみてください。

 

心がざわつく方は…

心がざわつく方は、一度心療内科や心理カウンセラーなど守秘義務とスキルを持った方に話を聞いてもらうと良いと思います。自分のモヤモヤをクリアにして、自分の子どもに同じ思いをさせないよう正しい知識を与えてあげましょう。

 

 

関連記事はこちらからどうぞ

幼児期に性教育をするための親の心構えから性器の洗い方まで、性教育についてもう少し深く掘り下げた関連記事はこちらから

>>>性教育は幼児から?プライベートゾーンとは?どう教える? ←近日公開予定です。お楽しみに^^


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すー
おもちゃインストラクター・保育ナチュラリスト・UN DECOR講師による、子育ての知恵をシェアするブログです。天才児を育てるべくあの手この手で子どもと遊んでいます。私が子育てする中で大切にしていることや、年齢別のオススメ絵本、実際に買って良かったものなどを娘ヒー(もう9歳!)のリアクションとともに記録します。
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